歴史むら

日本の歴史を通してすべての人々が夢と希望のある生活をしてほしい

公地公民制 すべては天皇のもの

もともと、土地というのはその地方を治めている有力豪族が支配していた。これを田荘(たどころ)という。

 

さらにその土地の人民もその土地の有力豪族が支配していた。これを部曲(かきべ)という。

 

 

この有力豪族たちが支配していた私的私有地、私的支配民を廃止して、全ての土地と人民は天皇のものだとした。

これが公地公民制である。

 

 

大化の改新

孝徳天皇のときにすすめられた政策で主に皇極上皇天皇中臣鎌足中大兄皇子大海人皇子が中心となって行った改革である。

 

この改革のはじまりは蘇我入鹿蝦夷を暗殺した乙巳の変から始まっている。

 

 

2人の天皇に愛された女性

中大兄皇子(天智天皇)と大海人皇子(天武天皇)に愛された女性がいる。

額田王である。

当時の倭国のナンバーワンの歌人である。

 

茜指す紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る(額田王

 

紫の匂へる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも(大海人皇子)

 

 

この二首から中大兄皇子大海人皇子額田王は三角関係ではなかったかという説が浮上している。

ただ、この説は確実ではない。

 

 

 

白村江の戦いへ出港する兵士たちはみな不安と恐怖にかられていた。そのなか、額田王の励ましの歌により兵士たちはモチベーションを上げ、白村江へと向かったのである。

 

 

熟田津(にきたつ)に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕(こ)ぎ出でな

 

 

 

日本の歴史上初の戦争

白村江の戦い倭国は敗れた。

軍事統制能力が低すぎて兵を統率できずにみんなバラバラで戦ったことが敗因と言われている。日本の歴史上初めての外国との戦争である。

この敗戦によって軍隊の重要性であったり規律、戦術などを学んだ。

 

 

敗戦後、中国(唐)からの侵略を恐れて防人、石垣、水城などの防衛設備を整えた。