斉明天皇は62歳で飛鳥板蓋宮で即位した。
史上初の重祚である。
当時で言えばなかなかの高齢であった。
斉明天皇と言えば人々に労役を与えてたくさんの土木工事をしてきた。
石垣を作らせたり川から水が流れるように溝を掘らせたり、
大規模な工事をすることを好んだ。
その労役が厳しすぎて人々は批判した。
中大兄皇子と斉明天皇を政策に気に食わない有間皇子と蘇我赤兄は二人を失脚させそうと謀反を企んだが計画は失敗に終わった。
有間皇子の変に際して、蘇我赤兄は天皇の3つの失政を挙げた。 大いに倉を建てて民の財を積み集めたのが一、長く溝を掘って公糧を損費したのが二、船に石を載せて運び積んで丘にしたのが三である。